生鮮宅配「ローソンフレッシュピック」を使ってみた

2020年6月、「ローソンフレッシュピック」は終了しました

「ネットスーパーは使ってみたいけど、忙しくて家で待つことができない」と常々思っていたところ、ワールドビジネスサテライトで「アプリで選んだ生鮮食料品がローソンで受け取れるようになった」というニュースを取り上げていたので、早速、使ってみることにしました。

ローソン型ラストワンマイル『ローソンフレッシュピック』
2018年3月6日にローソンが開始した、生鮮食材をアプリで「予約する」サービス
朝8時までに予約すると、午後6時以降に指定したローソンで、商品の購入と受取が可能になる
>> ニュースリリース

取扱商品は少ない、でも探しやすい?

アプリをインストールすると、導入を経て、会員登録画面に遷移します。
会員登録しなくても、アプリは閲覧可能ということなので、とりあえずスキップ。
ホーム画面に移動して、まずは商品ラインナップをチェック。


取扱商品が500種類と聞いてはいたものの、こうしてみると、すごく少ないことに驚きます。
カテゴリもシンプルで、野菜・果物、お肉、成城石井、ミールキット、毎日の食品、今週のおすすめMENU、便利なソース・調味料、和の朝食、洋の朝食、お弁当おかずの10種類のみで、子カテゴリは無し。

食品1種類につき、選択肢もサイズも1つだけ。例えば、キャベツや大根は、丸ごと1個売ってない。1/2のハーフサイズ1点のみ。「どのハムを選ぼうか」ではなく「ハムを買うならこれ」しか選べない。

でもこれは問題なのでしょうか。

  • 予約手続きはスマホ、しかもアプリだけ
  • コンビニ受け取りを希望

といったことから、中心となる客層は若い世代。荷物を待つために自宅待機できない、時間に追われている人が想像できます。時間がないなら、大量の選択肢から選ぶより、必要なものをスピーディーに購入したい人も多いはず。送料も手数料もかからないから、毎日必要な分を素早く注文して、足りなければ明日また予約すればいい。

取り扱っているソースや調味料も、時間をかけて料理するためというより時短料理に利用できるものが中心で、和の朝食や洋の朝食にも、手軽に食べられるものが並んでいます。
料理が苦手でも、疲れたり体調が悪い時でも、時間がない時でも、簡単に作れるミールキットも取り扱っています。

まさに簡便性=Convenienceを提供していると考えれば、ちょっとシンプルすぎるラインナップもアリなのかもしれません。

こだわる人には専門店


一般的な生鮮食品だけでなく、専門店グルメに、成城石井やナチュラルローソン、オイシックスやらでぃっしゅぼーやなどが入っているので、有機野菜にこだわりたい、美や健康を意識している、子育て中といった人でも利用できそうです。

気になるお値段 コスパはまだまだ調査が必要

予約は、1回あたり「税込」1,000円以上から、上限金額は5,000円まで。ネットスーパーであれば、ちょっと上限が低い気もしますが、自宅で受け取るのではなく、コンビニから持ち帰らなければならないことを考えると、ちょうどよい設定のような気がします。(ちなみに3月いっぱいは、税込500円以上から利用できるそうです。)

生鮮食料品の商品価格は、産地や量・大きさ・サイズ・数量・鮮度など、一律に比較できませんが、横浜の大手スーパーとあまり変わらない印象をもちました。


ネットショップで購入している商品について、例えば、東北復興支援のために開発され、一世を風靡したサバの缶詰「Ça va(サヴァ缶)」を見てみると、本体価格はamazonより安く、楽天より高くなりました。しかし楽天24の場合、3,000円購入しないと送料がかかるため、ローソンフレッシュピックの「1,000円以上の注文なら、送料・手数料がかからない」ほうが気軽に購入しやすいと感じます。

最近のネットショッピングやネットスーパーは送料が全体的にあがる傾向にあります。食料品は毎日消費するものだけに、送料や手数料を気にせず購入できるのは助かります。品質と価格、コストパフォーマンスを含め、何度か利用して調査してみたいものです。

最寄りのローソンってどこ???

カートから「予約手続き」に進もうとすると、会員登録が必要な旨、アラートがでます。(最初に会員登録をしていれば表示されないと思います。)


あくまで「予約する」ためのアプリで、購入や支払いはできないため、会員登録に必要な項目は最小限。姓(カナ)・名(カナ)・メールアドレス・携帯の電話番号、の4項目だけでOKでした。

SMS認証を行い、受取店舗を選びます。
現在は、東京都世田谷区、渋谷区、神奈川県川崎市、横浜市の一部地域の約200店舗しか対応していませんが、対応エリアである会社近くのローソンを探すことにしました。


住所や駅のリストから探すのは面倒だし、店舗名なんて知らないので、まずは駅名でキーワード検索。<地図で表示>に切り替えて近くの店舗を登録します。
受取店舗が1店舗しか登録できず、メニューから都度変更する必要がある点は、残念でした。

予約が完了し、いよいよ購入へ!


マイリスト(お気に入り)やカートの中身など、会員登録しても情報は保持されていたので、そのままカートへ進みます。来店日を選択し、予約を完了。

商品の到着を待つ間は、<受け取る>アイコンをタップすると、発送準備中、発送など、オーダーのステータスが確認可能。店舗到着の通知もあり、安心して待つことができます。

ところが!!!

仕事帰りに受け取りに行くと、店員がどこに荷物があるのか把握していない、受け取りの際の支払い方法も把握していない、という悲しい結末。
まだサービスを開始したばかりでオペレーションが浸透していないようです。

「素晴らしい」が「悩ましい」

「好きな時間にコンビニの店頭で商品を受け取れる」というサービスは、待ち時間を解消し、時間に拘束されるストレスから解放される点で素晴らしいと感じました。スーパーが開いている時間に帰れない人、近くにスーパーがない人、子育て世代などにオススメのサービスだと思います。

しかし一方で「購入するのではなく、予約する」サービスなので、翌日21時までに引き取らないと、注文は購入できなくなり、商品は本部へ戻されます。忙しい人が利用するサービスだけに、時間に間に合わないケースもあるでしょう。
また予約~予約商品の店舗保管期限までの間に電話をすればキャンセルも可能です。会員登録に必要な項目も少なく、予約にかかる利用者のハードルが低い分、気軽にキャンセルする人がいないとは限りません。
賞味期限が短いことを考えると、キャンセルの増加は、廃棄ロスの負担を増やす可能性があります。

さらに対象エリアが広がると同時に、新規導入店舗の現場のオペレーションは混乱する可能性があります。
利用者が増えたら、保管場所の確保も悩ましい問題になるでしょう。

今後、首都圏に拡大、全国展開を検討されているとのこと。悩ましい問題はありますが、素晴らしい恩恵をうける者としては、対象エリアの拡大を期待したいところです。

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