ホームページは自分で作る?業者に依頼?作成手段とおすすめサービス【2023年版】

ホームページを作る時、どのように作成・制作する方法を考えていますか?自分で作る、社内で作る、知人に頼む、業者に頼む、誰が作成・制作しようと、ホームページを作る手段はさまざまです。今回は自分に適した手段を選ぶ方法や、それぞれのメリット・デメリットについて考えてみます。

最初に考えておきたいこと

ホームページを作るときは、その前に基本方針を決めることが必要です。

  • 何のために作成・制作するのか?
  • どんな用意が必要なのか?
  • だれが何を作成・制作するのか
  • いつまでに公開したいのか?
  • だれが何をどんな頻度で更新するのか
  • 作成・制作、いくらまでかけるのか?(初期費用)
  • 運用・更新に、いくらまでかけるのか?(ランニングコスト)
  • どのように集客したいのか

これらの項目を、具体的に検討してから着手すれば、どのような手段でも進行しやすくなります。

ホームページの種類(何のために作るのか)

ホームページは「ウェブサイト」に対する日本独自の呼び方です。(本来はウェブサイトのトップページのみを指します。)

一般的に企業がつくるホームページには、ホームページの目的によって、次のような種類があります。今回のコラムでは、この中でECサイトや狭義のLPサイトを除いたものを総称として「ホームページ」という言葉を使用しています。

  • コーポレートサイト
    企業の情報を公開するための、いわゆる「会社概要」のようなホームページです。
    企業の存在や歴史、地図や住所、電話番号、何をどこで営んでいる会社なのか「オンライン上の名刺」のような役割を果たします。
  • ブランドサイト
    企業が提供する商品やサービスのブランドを紹介することに特化したホームページです。
    ブランドイメージを確立し、ブランドの認知向上に役立ちます。
  • サービスサイト
    企業が提供する商品やサービスを紹介することに特化したホームページです。
    お客様に商品の購入やサービスの導入を考えていただくために役立ちます。
  • ECサイト
    EC=E-Commerceとは、イーコマース(電子商取引)を行うことに特化したホームページです。オンラインショップとか、ネットショップなどと呼ばれます。「オンライン上で行う通信販売」と考えればよいでしょう。
  • 採用サイト
    求職者に採用情報を掲載することに特化したホームページです。
  • LPサイト
    LP(エルピー)=Landing Page(ランディングページ)とは、ウェブサイト内で最初にアクセスするページを指します。いわゆる入り口です。
    狭義では、伝えたいことを縦長な1ページにまとめたものを指します。集客のため、広告やSNSとセットで検討されることが多く、広告とセットで販売されることもあります。

初めてホームページを作る時は、コーポレートサイトから作成・制作する方が多いように感じますが、将来的な展望も考えて、最初に作るウェブサイトの方針を決めるとよいでしょう。

ホームページの運用に必要なもの(どんな用意が必要か)

ホームページを運用するためには、最低でも次の3点が必要となります。

  • 住所(ドメイン)
    作成・制作したホームぺージを公開するための住所の基本となります。
  • どこに(サーバー)
    作成・制作したホームぺージを置いておく場所です。
  • どうやって(ホームページを作成・制作するソフト・ツール・サービス)
    ホームぺージを作るための方法です。

ドメインを取得・管理し、どんなサーバーを利用するかは、どうやってホームぺージを作成・制作するかによります。まずはホームぺージを作成・制作するソフト・ツールを選びましょう。ホームぺージを作成・制作するソフト・ツールによっては、1つのサーバーで複数のホームぺージを運営できる場合もあります。サーバーを契約すれば、ドメインが無料もしくは格安で利用できる場合もあります。

またホームぺージを公開した後は、そのホームページを閲覧してもらう方法=集客方法を考える必要が生じます。集客方法によって、どのようなホームぺージを作ればよいのか、変わってくる場合もあるので、可能であれば一緒に考えておきましょう。

  • 集客方法
    作成・制作したホームぺージの閲覧してもらう手段です。オーガニック検索(自然検索)であればSEO(エスイーオー)・MEO(エムイーオー)、イベントの告知やLPへの集客など短期的な対策なら広告、拡散するのが目的ならばSNSなど、手段を選ぶと同時に、その担当や人件費、業者に依頼するのであれば経費まで考慮しておくとよいでしょう。

だれが作成・制作・更新するのか

ホームページを作成・制作するソフト・ツールを選ぶ際は、だれが何を作成・制作するのか、どれぐらいの頻度で誰が何を更新するのか、検討した結果を重視するとよいでしょう。「だれが」に特化してそれぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。

すべて業者に依頼する

作成・制作も、日々の更新まですべて業者に依頼する方法です。更新しても統一感のあるホームぺージを維持し、計画的に更新することができますし、自身の人材に頼らない運用が可能となりますが、初期費用・ランニングコストともに生じます。
景気が悪いときでも費用を払い続けられるか否かが、問題となるでしょう。そういった都合を含めて、気軽に相談できる業者を選びましょう。

役割分担し、一部を業者に依頼、残りを自分で作り、運用する

最初の作成をすべて業者に依頼し、自分で更新していく方法を選ぶ方が多いように思います。費用がかかりますし、スケジュールも自由にはならないかもしれませんが、一番オススメの方法です。自分で更新する際も別途費用がかかりますが、環境の維持や利用するツールなどのバージョンアップ、セキュリティ対策など、知識が必要となる部分の更新は制作業者に依頼するとよいでしょう。作成・制作を依頼する前に相談することで、作成・依頼する手順も変わってきます。
業者を選ぶ際は、コスト・スケジュールだけでなく、将来的な展望や日々の相談、社内の人材育成や運営方法もふまえて気軽に相談できる業者を選びましょう。また、何かを契約するときは、それが何のために必要なのか、所有権はなどを都度確認しながら進行することも重要です。

知人に頼む

非常に簡単で、自分の意図や要望も伝えやすいとは思いますが、オススメはできません。関係性や環境が変わったり、知人であるからこそ伝えにくい要望などが生じたりするおそれがあります。また相手の都合を考えたために、更新を控える可能性もあるでしょう。
実はお客様からリニューアルを依頼される際、ヒアリングにあがる現状のトラブルには「今まで知人に頼んでいた」に起因するものが一番多いのです。

サービス(SaaS)を利用する

最近では、SaaS(Software as a Service)を選ぶ方も増えました。SaaSとは、知識がなくても、インターネット上でホームぺージを作成・制作できるサービスです。一般的に、ホームぺージを設置する場所(サーバー)や、公開するための住所(ドメイン)も一緒に貸してもらえるので、支払先や問い合わせ先を一括することができます。一般的に環境の整備やアップデートにも対応してもらえます。さまざまなデザインが用意されていたり、独自のドメインなどにオプションで対応したり、多種多様なサービスがあります。何よりもオンライン上で導入できますし、簡単に、無料または月額料金のみでホームぺージを作成・制作することができます。

しかしオプションが豊富とはいえ、カスタマイズの自由度はやはり低く、使い勝手は悪いかもしれません。また、意図しない広告が勝手に挿入されたり、サービスの規約が変わったり、いきなりサービスが終了したりする可能性があります。何より困るのは、全般的に、サービスを乗り換えにくいことです。サービス内の記事(テキストや画像)を取り出すだけで非常に手間がかかる場合があります。

すべて自分や社内で作り、運用する

費用がかからず、自分の好きなときに更新でき、方針変更できることが何よりのメリットです。ただし、最低でもHTMLやCSSの知識が必要となります。またその知識は、作る時だけでなく更新時も必要となります。簡単に他人に頼めるものでもありません。また自分で作ったものを業者に更新してもらうのも大変です。CMSなど使うのであれば、CMS自体の更新に関わる最新の知識なども必要となります。インターネット上にはさまざまな知識がありますし、解説している本やSNSも見かけますが、環境依存する情報も多く、難しいかもしれません。

また自分の好きなように作る、ということは、時間と手間をかけられるということでもあります。特に起業時、本来であれば本業に集中できた時間と手間をついつい割り当ててしまうかもしれません。途中で挫折してしまうことも少なくありません。後で振り返ったら、最初から業者に頼んだほうが、安く早く目的にそったものができあがった、ということもあるのです。

本来は「餅は餅屋」。最初から業者に依頼するのがベストですが、自分で作ることにこだわる場合は、サービス(SaaS)の利用も検討するようにしましょう。

どうやって作成・制作するのか

ホームページを作成・制作する手段には、さまざまな方法があります。まずは更新頻度から考えるとよいでしょう。

頻繁にいろんな人が更新する場合は

更新する人の「ホームぺージに関する知識やスキル」にバラつきがある場合や、更新頻度が高い場合、それでもホームぺージに統一感を保ち続けたいといった希望があるなら、CMSを選ぶのが最善といえるでしょう。CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム:コンテンツ管理システム)の略称です。日本では、WordPress(ワードプレス)などがよく利用されています。コンテンツ(文書や画像)とレイアウトを分けて考えるので、テンプレートを使って文書を作成するように、専門知識がなくても簡単に統一感のある新しいページを作成したり更新したりすることができます。

CMS自体には有料のものもありますが、無料でも十分利用できるものがあります。ただCMS自体が無料でも、ドメイン代やサーバー代はかかります。制作業者に依頼するなら、希望するデザインや用途によって費用もかさみます。CMS自体のメンテナンスも必要ですし、CMSを利用する環境のメンテナンスも必要で、それらに伴う知識も必要です。

CMSを採用するのであれば、制作業者に依頼するのがよいでしょう。すべてを依頼するのが予算的に難しいのであれば最初の構築のみ依頼してもよいでしょう。自分で作る場合は、CMSを使ったサービス(SaaS)の利用も検討しましょう。

CMSを利用するメリット

  • コンテンツ(テキストや画像など)と、レイアウトやデザインが分離している
    新規投稿やページの更新の検討が簡単
  • HTMLやCSSの知識がなくても、新規投稿やページ更新が可能
  • 更新する人材を選ばないので、運用しやすい
  • パソコン・タブレット・スマホなど、マルチデバイスに対応しやすい
  • 統一感がだしやすい

CMSを利用するデメリット

  • 最初にテンプレートを作りこむ知識が必要
  • ページによってレイアウトやデザインを変えるなどの自由度は低い
  • CMS自体のメンテナンスが必要
  • CMSに対するセキュリティ対策が必要

めったに更新しない場合は

更新頻度が低く、毎回ホームぺージに関する知識やスキルが高い人が担当できる場合は、あまり手段を選びません。

  • HTMLで作る(HTMLやCSSなど、ソースを直接書いて作る)
  • ホームぺージ作成ソフトで作る
  • ホームぺージ作成サービスを使う(SaaS)
  • ホームぺージ制作業者に依頼する

など、自分の用途にあったものを選びましょう。

有名なサービス(SaaS)の比較

最後に、有名なSaaSをご紹介しておきましょう。SaaSを利用する時は、契約する前にデザインテンプレートや機能をホームぺージで確認しておきましょう。サポート体制もよく確認しておきましょう。

Wix(ウィックス)

世界シェア3位と人気のあるサービスです。ドラッグアンドドロップ式のエディタを採用しているので、知識やスキルが低い方や初心者に使いやすく、無料から始められるクラウド型CMSというサービスです。カスタマイズできる範囲が限られていますが、テンプレートが数百と豊富なので、独自性にこだわらないのであれば、十分でしょう。ただし、テンプレートの変更ができないので、注意が必要です。また、ページの表示速度が遅くなる傾向があるので、利用期間が長引くにつれ、不満がつのる可能性はあります。
ただし、有料プランを利用すれば、多機能で、ブログやフォームだけでなく、ショップを開設できたり予約機能を組み込んだりすることもできます。独自ドメインにも対応しています。

日本語による情報が多く、無料で何回でも日本語対応の電話サポートを受けることができるのも安心です。広告を外すには、月々900円以上の契約が必要となります。

多少操作性を難しく感じても、「デザインや機能を追加する可能性がある中級者」にオススメです。
https://ja.wix.com/

Jimdo(ジンドゥー)

こちらもドラッグアンドドロップ式のエディタを採用しているので、知識やスキルが低い方や初心者に使いやすい無料から始められるクラウド型CMSというサービスです。Wixよりも「できること」が少ないように思いますが、その分、簡単に操作することができるでしょう。

有料プランを利用すれば、サポートが優先されたり、検索エンジンが最適化されたりするので、最低限の機能が欲しい場合はよいでしょう。独自ドメインにも対応しています。

初心者向けサービスなのに電話サポートがないのは残念ですが、日本語による情報は多く、メールなどでサポートを受けることができます、こちらも広告を外すには、月々900円以上の契約が必要となります。

デザインや機能は本当に最低限のものがあればよく、「何より簡単に操作したい初心者」にオススメです。
https://www.jimdo.com/jp/

WordPress(ワードプレス)

WordPress自体は世界シェア1位のCMSです(wordpress.org)。あらかじめWordPressが利用できる環境を用意し、インストールして使える状態となっているSaaSもあります(wordpress.com)。本格的なデザインを実現可能で、SEOもしっかり対応できますが、専門的な知識や設定が必要なので、初心者のかたにオススメできるサービスとはいえないでしょう。サポート面でも不安かもしれません。どちらかといえば、「管理にかける時間と手間を省きたい中級者~上級者」にオススメです。
CMS https://ja.wordpress.org/
SaaS https://wordpress.com/ja/

まとめ

ホームぺージを作る時は、最初から業者に依頼することをオススメしています。儲けるために伝えているというよりは、最初から業者が絡むことで、あらゆるトラブルや厄介ごとを避けて通れるからです。他人が作ったホームぺージを修正しようと考えるなら、その構造から調査・理解しなければならない、結果的に要望に応じられないという可能性もあります。

「知人に作ってもらったので。ドメインやサーバーがどうなっているか」さえ分からない方も少なくありません。その場合は、その調査も必要になります。また複数のCMS設置が必要な場合は費用がかさむこともあります。どうか最初から(弊社に限らず)制作業者に相談することをご検討ください。

なおサービス(SaaS)を使うなど、自分でテンプレートを選ぶ場合は、可能な限り、日本語のテンプレートを選びましょう。好み通りのテンプレートであっても、英語で表示されている場合と、日本語で表示されている場合では、かなり印象が異なります。

ホームページの制作にお困りの場合は、ウェブモ株式会社に相談ください。私たちはホームページ制作の専門知識と経験を持ち、お客様に最適なサポートを提供します。お気軽にお問い合わせください。

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