「売上が伸びない、伸ばしたい」と思うとき、ネットショップのリニューアルを検討される方は少なくありません。しかし、やみくもにただデザインを変更しただけでは、思うような結果が得られない場合があります。現在のサイトはもちろん、運営面を含めて分析し、残し守るべき点、問題点などを明確にしてから、デザインと運営の両面からリニューアルを行うほうがよいでしょう。しかしそのためには、幾つかの準備を行う必要があります。
目次
現状を把握して分析する
1. お客様がどこから来て、何を見て、どこから去っているのか
この点を調べるためには、事前にデータを収集している必要があります。楽天市場などショッピングモール、Makeshopなどショッピングカートサービス(ASP)を利用したネットショップを運営されている場合は、アクセスや売上を分析する機能が装備されていますので、そのデータを利用しましょう。独自にシステムを構築されている場合は、まずGoogle Analytics などを導入し、アクセスを分析することから始めましょう。無料であること、解説した書籍やサイトが多いことなどから、導入しやすい傾向があります。
そして、データが蓄積されたら、
- 入口:どんな検索キーワードで、お店の中のどの商品にたどりついたのか
- 出口:どの商品を最後に見て、去っていったのか
- 見てくれている人は多いのに、購入者が少ないのは、どの商品か?
- 見てくれている人は少ないのに、購入者が多いのは、どのような商品か?
- 来訪者が多いのは、平日か、週末か?どの時間帯に集中しているのか?
売上データなど、他のデータとあわせて分析を行い、本当に求められている商品は何か?本当の顧客像は?など、現状を冷静に確認していきましょう。
2. 競合のお店はなぜ儲かっているのか、なぜ売れていないのか
競合商品を取り扱っているお店よりも優れている点、劣っている点を明確にしましょう。商品価格だけでなく、商品画像、商品説明、配送にかかる日数や業者、注文方法や決済方法の種類、ギフト対応や熨斗などの付加サービス、サポート方法や時間帯など、細かく比較していきます。
自分やお店の関係者だけでなく、なるべく多くの第三者にサイトを見比べてもらい、感想を聞くのも非常に有益です。儲かっているお店との比較だけでなく、売れていないお店との比較も併せて行うことにより、現サイトから残して守るべき点がみえてくることがあります。
もし可能であれば、儲かっているお店で実際に購入してみるとよいでしょう。同じ商品であっても、ダンボールなど荷姿の違いだけで大きく印象は異なります。また商品購入に対するお礼の手紙やおまけ、サンクスメールのタイミングや頻度など、何か大きな違いが発見できるかもしれません。
メールマガジンも幾つかの店舗で登録して購読してみましょう。内容だけでなく、タイミングや頻度、送信時間帯、毎回、内容にどのような変化を持たせているのか、チェックしておきましょう。
3. SNS
ブログにTwitter、Facebookにインスタグラム、SNSはどんどん浸透しています。あなたのオンラインショップは、いいね!ボタンの設置などSNSに情報発信しやすい構造になっていますか?またショップから情報発信するためにSNSを活用していますか?SNSによる情報発信だけでは、ただアクセスを伸ばすだけで、購入につながらないケースもあります。売れているお店を参考に、商材とSNSの特性を見直してみるようにしましょう。
4. モバイルフレンドリー
最近は、スマートフォンで買い物をするかたも増えました。あなたのネットショップはスマートフォンに対応しているでしょうか?もし分からなければ、モバイルフレンドリーテストを行ってみましょう。
https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/
もし対応していなければ、リニューアルの際、スマートフォン対応を検討するようにしましょう。
このように、自分の店舗の実状、競合との差異を確認することにより、「現状から伸ばすべき点、改善すべき点、加えるべき点」を抽出。そしてその作業の結果、得られたデータをもとに、デザイン・運営の両面からリニューアルを行えば、より有効なリニューアルを行うことができるでしょう。
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