送料について「あのお店が売れているから参考に」など安易な気持ちで内容を決めると、利益率低下の原因となる場合があります。
最初は無理のない範囲で設定し、実際に開業しある程度軌道にのった後で、顧客層や客単価を考慮して再設定することもひとつの方法です。
目次
送料設定の方法は複数併用も考慮しよう
1. 注文ごとに別途連絡
注文時に送料を自動計算するのではなく、注文ごとに実際にかかる送料を計算し、お客様にメールなどで確認をとる方法です。複数の配送業者と契約し、エリアやサイズから一番安い送料を算出することも可能です。大きな商品、重い商品、高い商品、離島など一律送料の適用が難しい場合などにはよいでしょう。しかし注文時に料金がはっきりしないことからお客様の印象を損ねる可能性があること、運営業務の負担が大きくなることなどから、おすすめはできません。
2. 地域別送料設定
配送業者の仕様にあわせ、もしくは個別でエリアを区切り、都道府県別(もしくはエリア別)に送料を設定する方法です。無理のない範囲で設定しやすいため、さまざまな店舗で採用されています。将来的に送料一律設定をとりたい場合も、開店当初は地域別送料設定で様子をみるとよいかもしれません。
3. 送料一律設定
「全国一律〇〇円」といった料金設定です。運送会社との契約が同じ金額であれば問題ありませんが、差額が発生する場合はショップ側で負担することになります。お客様にとっては「分かりやすい」という大きなメリットがあります。しかし北海道や九州・沖縄、離島など、発地と着地が遠ければ遠いほどショップ側の負担は大きくなります。「全国」と謳わず、「送料一律〇〇円、北海道や九州・沖縄・離島は〇〇円」など設定する方法もあります。
4. 〇〇円以上送料無料
通常の購入は地域別送料設定や送料一律設定で対応し、1件の注文が設定金額を超えた場合のみ、全国一律送料無料とする方法です。導入店舗が非常に多く、ショップにたどりついた際、真っ先に確認する方も少なくありません。設定金額があまりに高すぎると意味がありませんが、平均顧客単価よりやや高めの設定をしておけば「あと〇〇円」とついでに購入してもらえる可能性もあります。競合店舗の設定金額も確認し、無理のない範囲で、できる限り導入を検討しましょう。
5. 商品別送料設定
商品ごとに送料を設定する方法です。配送の都合で他の商品と同梱できないものなどによく利用されます。また期間限定の送料無料商品などをつくることで「この商品と同梱なら設定金額にみたなくても送料無料」といった企画をたてることも可能です。季節商品や新商品、お試し商品などによく利用されます。
6. サイズや重量別送料設定
重たい物や大きい物は、エリアだけでなく、サイズや重量によっても細かい料金設定が必要になる場合があります。
7. 全国一律送料無料
書籍などで取り入れているショップが多い、すべての送料を一律無料とする方法です。委託制度・再販制度などにより商品自体で他店と差別化しにくく、安価な送料設定がとれる業界で好まれる傾向があるようです。また、一般のショップでも、最初の開店記念や〇周年記念など、特別なキャンペーンとして取り入れる場合があります。
送料設定のポイントは「無理をしないこと」です。無理をしすぎて利益がなくなったり、もしくは運営業務に無理がでて人件費などの経費がかさんでは意味がありません。
無理のない範囲で、ときどきお客様に還元しながら、様子をみて変更していくことも考慮してみてください。
新規開業に関する次回のコラムは、配送について決めておきたいガイドラインについてご紹介する予定です。
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