オンラインショップ・ネットショップを導入するには、どんな方法があるのでしょうか。今回は初心者でも「ECビジネス(オンラインショップ・ネットショップ)」に取り組みやすい「MakeShop(メイクショップ)」というネットショップ構築サービスについてご紹介してみましょう。ウェブモではMakeShopを利用してネットショップを構築するサービスも提供しています。補助金の申請もご相談に応じています。
目次
MakeShop(メイクショップ)とは
2023年3月、MakeShopの調査によれば、流通額*で11年連続ナンバーワンを誇るネットショップ構築サービスです。あらゆる業態、あらゆる商材のECビジネスをサポートしています。個人事業者でも利用することが可能です。
*流通額とは受注金額を指します。MakeShopがネットショップ構築サービス各社の発表から、ASPサービス単体数値を算出し比較した、2023年3月時点の調査結果になります。
導入実績は、下位プランや無料体験中のアカウントを除く「プレミアムプラン以上を契約中」の店舗数です。
ECとは どんな機能が必要か
EC=E-Commerceとは、イーコマース(電子商取引)を行うことに特化したホームページ(ウェブサイト)の一種です。オンラインショップとか、ネットショップなどと呼ばれます。「オンライン上で行う通信販売」と考えればよいでしょう。
ECを導入するには、最低限、次のような機能を備えたシステムが必要となります。
- 商品管理機能
商品の購入やサービスの契約をするために、詳細な説明・価格・画像などを提供する機能。オンライン上のカタログのようなもの。 - ショッピングカート
選んだ商品をカートに追加し、複数の商品でも一度に購入できる機能。 - 決済機能(決済ゲートウェイ)
さまざまな決済方法で支払いを行えるようにする機能。 - 注文管理機能
顧客の注文を処理し、注文内容や発送状況などを提供する機能。
次のような機能も基本的な機能と考える傾向があります。
- 顧客管理機能
顧客の要望に応じて、それぞれのアカウントを作成し、注文履歴や注文者の情報、送付先など個人情報を管理する機能。 - 在庫管理
商品が在庫切れにならないよう、入荷数・出荷数などを記録し、在庫数を管理する機能。 - モバイル対応
- 評価とレビュー
- カスタマーサポート
顧客からの質問や問題を解決する機能 - セキュリティとプライバシー
いわゆる「ネットショップ構築ツール・ソフト・サービス」には、内容に違いはあれど、こういった基本的な機能が備わっている傾向があります。MakeShopの場合も、このような基本的な機能はプレミアムプランに備わっています。
ネットショップに必要なもの
オンラインショップ・ネットショップを作るときは、ネットショップを制作することだけでなく、ネットショップを運用する住所(URL)やネットショップを運用・管理し、データを保存する場所(サーバー)が必要になることも忘れてはいけません。
ネットショップ構築サービスを契約すれば、こういった機能も含まれている傾向がありますが、その内容も確認するようにしましょう。
例えば、ネットショップ構築サービスから貸与されるURLはそのサービスが取得・管理している独自ドメインです。自社の独自ドメインを新たに取得して利用したい、既に他社で取得・管理している自社の独自ドメインを利用したいといった場合は、それが利用できるサービスか、SSLは利用できるか、もし有料ならいくらかかるのか、契約する前に確認しておきましょう。商品やブランドの説明に写真をたくさん使いたいなら、その容量はどれぐらい使えるのか、足すことはできるのか、もし有料ならいくらかかるのか、といった点も重要です。
MakeShopの場合もMakeShopのURLやサーバーの貸与は含まれています。メール機能もあるので、比較的簡単にオンラインショップやネットショップを開店することができるでしょう。Makeshopを通して独自ドメインを新たに取得して利用することも可能ですし、既に他社で取得・管理している自社の独自ドメインをmakeshopに移管することも可能です。プレミアムプラン契約の場合、SSL証明書は年間13,200円(税込)で導入可能です。さらにプレミアムプランでは100MBのサーバーを無料で貸与してくれますが、年間15,840円(税込)で「ギガプラス10」を契約すれば10GBに拡張することができます。残りの容量が気になることもないでしょう。
MakeShop最大の魅力「オプションの豊富さとコストパフォーマンス」
ウェブモがMakeShopをオススメする最大の魅力は、ベースとなる機能の多さに加えて、用意されているオプションの豊富さにあるでしょう。一般的によく利用されている機能がオプションに用意されている場合、初期費用もしくはランニングコストがかかったとしても、独自に構築するよりオプションを契約するほうが、はるかにコストパフォーマンスが良い可能性があります。オプションにはさまざまな機能が用意されており、利便性の高い店舗を作成することもできるでしょう。
【こんなネットショップもできます 例1】BtoBオプション
オプション名に「BtoB」とありますが、さまざまな使い方ができます。
小売と卸売、同じショップで運用したい
「同じ商品を販売しているけど、小売と卸売では価格が異なる。仕方ないので、小売用のネットショップだけを構築して公開し運用した。卸売りお客様には、卸売用の価格が掲載されたカタログを配布し、注文はExcelなどで管理している。手間もかかるし、ミスが多いので困っている。」といった方はご一考いただきたいオプションです。「同じひとつのショップ」を閲覧していても、小売のお客様には小売向けのネットショップを表示し、卸売のお客様には卸売向けのネットショップを表示することが可能です。しかも管理画面はひとつで管理できるため、効率良く運用することができます。
特定の相手だけに商品を販売したい
特定の取引先にのみ販売したい、会員制サイトを運用したいなど、取扱商品を販売する相手を限定することができます。
相手によって、販売する商品やポイント付与率、割引率、選べる支払方法などを変更したい
取引先によって購入できる商品を変えたい、お得意様にはポイントを多く付与したい、個人と企業で、選べる支払方法を分けたいといったお悩みも解消できます。
こういった機能は、ネットショップ構築ソフトを独自に用意することでも実現できます。しかし独自に用意すれば、構築だけでなく保守管理し続ける必要も生じます。オプションの利用には初期費用がかかりますが、ランニングコストが不要で、遥かに低コストで実現することができます。非常にコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
【こんなネットショップもできます 例2】定期購入オプション
ネットショップで同じ商品を購入するのは意外に大変な作業です。他の店舗で購入されてしまうかもしれません。買い忘れてしまうこともあるでしょう。「定期購入」という購入者にとって便利な機能を導入することで利便性を向上し、買い忘れを防止、リピート率をアップしましょう。初回のみお試し価格に設定することもできますし、定期購入ではなく、通常の購入ボタンを設置することもできます。受け取る期間を、日付・曜日・間隔(〇日ごとなど)で指定することもできます。注文・配送処理も簡単です。何回目のお届けなのか確認することも可能です。
【こんなネットショップもできます 例3】ケータリング・デリバリーオプション
ケータリングやデリバリーを営んでいる場合、受注時の配送エリア確認や最小金額確認、店舗受取を希望された場合の決済トラブルなどへの対応は意外に時間をとられます。
ネットショップで商品を販売しているが、ケータリングやデリバリーでも商品をご自宅にお届けすることを導入している場合は、ネットショップをケータリング・デリバリー対応にすることによって、余計な人件費をかけることなく、トラブルを避けることができます。
類似サービスと比較するときの注意
ネットショップ構築サービスは多く、BASE・STORES.jp・Shopify・カラーミーショップなど、さまざまなサービスがあります。それぞれに異なった特徴があり、得意とする機能も違います。比較する際は、単純に初期費用や月額費用で比べるのではなく、ネットショップで販売する商品や目標・客層・予算・将来的な展望などを考えて選ぶようにしましょう。予算は、初期費用とランニングコストを分けて考えることも重要です。
比較するポイントの例
- 日本の市場に特化しているか
- お客様に表示される画面だけでなく、管理画面も使いやすいか
- 必要な機能は揃っているか
- 将来使いたい機能はあるか
無い場合は、オプションなどを契約してカバーできるか - 予約販売機能やレコメンド機能はあるか
無くても問題ありませんが、意外に後で欲しくなる機能です - どんなマーケティングツール(集客機能や提携掲載など)が用意されているか
- デザインはカスタマイズできるか
もしくは自社のネットショップで利用したいテンプレートはあるか
スマートフォン対応しているか - 日本の主要な決済に対応できるか
特にAmazon PayやLINE Payを導入したい場合は注意が必要です。 - 消費税やインボイス制度など、日本国内での法的・規制要件に合致した機能が提供されているか
- 日本語サポートや電話サポートの対応状況
- 運用(バックヤード)のオプションがあるか
- 将来的なネットショップの成長に応じた拡張性があるか
- 将来的に多店舗展開する際、複数店舗で会員情報を連携できるか
- 外部のツールやサービスと連携しやすいか
MakeShopは、こんな方にオススメ
基本的に、主に日本語で商品を紹介、日本円で販売、日本国内にお届けする方であれば、業種や商材を問わず、導入しやすいサービスです。法人に限らず、個人でも利用することができます。電話サポートが充実していること、さまざまな外部サービスと連携できる可能性が高いこと、機能が多いので将来的な展開や方針転換に対応できる可能性が高いことを考えると、ネットショップ初心者にこそオススメしたいサービスだと思います。
「オプションが充実している」と説明しましたが、あまり一般的に需要のない機能には対応していません。自社独自で使う機能を組み込みたい場合は、EC-CUBEなどを選んで独自性の高いネットショップを構築するとよいでしょう。
逆にさまざまなカスタマイズを希望する場合でも、一般的によく利用されている機能が多い場合は、オプションや外部サービスなどを組み合わせるなど、MakeShopで対応できないか調べてみることをオススメします。オプションには、マーケティングツールも豊富です。
基本的に日本語・日本円のサービスになりますので、ちょっと手間はかかりますが、多言語・多通貨に対応することも可能です。自分で多言語表示することが困難であれば、ウェブサイト多言語化ツール「WOVN.io」を利用することもできます。
ネットショップをしっかり運用していきたい方にも、もちろんオススメです。無料体験・本契約の前に、ウェブモなど制作業者に相談していただければ、将来的な展開もふくめたうえで、ご相談に応じられます。
機能の数について
ウェブモが「MakeShopはコストパフォーマンスが高い」と考える一番の理由は、オプションを含めた際の機能の豊富さにあります。業界ナンバーワンの水準で、日本の商習慣を考慮した651の機能が用意されており、ネットショップの運用・集客に必要なあらゆる課題に対応しています。この利用料金でここまで対応できるサービスは他に見当たりません。
料金について
MakeShopで一番人気のある「プレミアムプラン」について、詳細な条件や料金をみてみましょう。
初期費用 | 11,000円(税込) |
月額費用 | 12,100円(税込) |
売上手数料 | 0円 |
SSL証明書にかかる年間費用 | 13,200円(税込) |
makeshopペイメント クレジットカード決済の月額費用 | 1,100円(税込) |
makeshopペイメント クレジットカード決済の決済手数料 | 3.19%~ |
特筆すべきは「販売手数料(売上手数料:売上に応じた請求)」がかからない点です。今やネットショップに不可欠なクレジットカード決済手数料も、プレミアムプランを契約しているならば、3.19%で利用できます。
さらに長期運用が既に決定している場合、月額費用をまとめて支払えば、長期契約割引の対象となります。
契約期間 | 1ヶ月にかかる月額費用 |
1ヶ月契約 | 12,100円(税込) |
6か月契約 | 5%OFF 11,495円(税込) |
12ヶ月契約 | 10%OFF 10,890円(税込) |
24ヶ月契約 | 15%OFF 10,285円(税込) |
さらに同一名義でMakeShopを複数契約した場合、2店舗目以降の初期費用11,000円(税抜10,000円)が無料となるので、多店舗展開を考えやすい利点もあります。
無料カートなど、月額手数料がかからないことを強調したサービスもありますが、売上が伸びた場合は、手数料がかさむ可能性があります。機能を追加すれば高い費用が加算する場合もあります。よく考えて選ぶようにしましょう。
なおMakeShopを検索すると「ビジネスショッププラン」や「フリーショッププラン」といった月額料金の安いプランが表示されることがあります。これらのプランは2022年に終了しており、現在では「プレミアムプラン」か上位プランである「makeshopエンタープライズ」しか契約できませんので、注意しましょう。
サポートについて
MakeShopには非常に丁寧なオンラインマニュアルがあります。また、電話・チャット・メール・掲示板など、さまざまな手段で問い合わせることが可能です。電話サポートは日本語で提供されています。
新規出店の本契約前に相談はもちろん、契約中の機能に関する質問も、夜間など営業時間外の障害など緊急連絡も、それぞれ電話窓口が設置されているので、ネットショップ初心者も安心して取り組めるでしょう。
契約する前に「無料体験」
MakeShopは、無料体験することができます。有料オプションを除く「プレミアムプランの全機能」を15日間、試すことができるので、契約する前に利用してみて、納得してから契約するようにしましょう。制作業者に相談してから、その業者を通して無料体験を行うと、期間が延長されることもあるので、制作業者に依頼する予定があるなら、まず相談してみることをオススメします。
無料体験期間中に作成した設定やデータは、契約後もそのまま利用できるので安心です。また無料体験期間中に本契約しても無料体験期間は短縮されず、無料体験期間満了後に本契約期間が開始されます。
ネットショップを「費用を抑えて」構築する方法
オンラインショップ・ネットショップを構築する場合、貴社のおかれている状況やネットショップを構築する目的、どんなネットショップを構築するかなどによっては、補助金や助成金を申請できる場合があります。助成金は要件を満たせば給付されるものが多い傾向がありますが、補助金は採択件数や金額が決まっているため、申請後の審査で採択される必要があります。いずれにせよ、制度をよく理解しなければいけないので、専門家などの助言を仰ぎましょう。また補助金の多くは後払いなので、一度自社からその費用を全額支出しなければなりません。注意しましょう。
ただオンラインショップやネットショップは公開後、集客などの運用に費用がかさむ傾向があります。補助金や助成金が採択されれば、構築費用がおさえられ、その分を運用費用に充てることも可能です。補助金や助成金を利用したい場合は「構築を始める前に」「何かサービスを契約する前に」専門家や制作業者に相談するようにしましょう。
まとめ
ネットショップ構築サービスは積み木のようなもの。ネットショップを運営するうえで絶対に必要となる機能をベースに、自社のネットショップで必要となる機能を積み上げていきます。
機能を追加しやすいサービスであることはもちろん、機能が追加されても運用しやすいであろうサービス、機能を追加するときにコストパフォーマンスが高いであろうサービスなど、全体を検討して選びましょう。
MakeShopを検討する場合は、無料体験を申し込む前、契約する前にウェブモにご相談ください。
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