商品やサービスを探しているとき、「あ、いいな」と思ったのに、
お問い合わせフォームの入力が面倒で、途中でやめてしまった経験はありませんか?
- せまい、小さい、入力しにくい
- 必須項目が多すぎて、イライラする
- 果てしなく質問が続く気がして、イヤになる
- 何を聞かれているのか、何故その質問が必要なのか、分からない
- いきなり「全角で入力」とかエラーがでて、ムカつく
- 「安全ではない」と表示され、不安になる
入力フォームが使いにくいと、せっかく商品やサービスに興味を持った人も、<送信>ボタンを押すことなく去っていってしまいます。入力にかかるストレスを軽減し離脱を防止するための対策、入力フォーム最適化「EFO」を行いましょう。
目次
EFO(Entry Form Optimization)
お問い合わせや資料請求、入会や申込、お見積依頼など、入力フォームのCVR(コンバージョン率)をアップさせるため、デザインやレイアウト、構成や仕様を使いやすく改善することを、EFO(Entry Form Optimization:エントリーフォーム最適化)といいます。
EFOを知らない方でも、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)やLPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)という言葉はご存知かもしれません。いずれも最適化することにより、より多くのお客様を集客し、商品やサービスの購入を促し、コンバージョンを向上させることを目的としています。
コンバージョンの「数」を2倍にするためには、アクセス数を増やす方法もあります。しかし、アクセス数を2倍にしても、コンバージョン率が保てるとは限りません。EFOによりコンバージョン率を2倍にするほうが取り組みやすく、かかるコストも抑えられる傾向にあります。
事例でみるEFO「見積り依頼フォーム」
「順調に見積依頼は増えているが、分析するとフォームのまだ離脱率が高いため、現在も最適化を行っている」事例がありますので、ご紹介しましょう。
【案件概要】
業種:給湯器・ガスコンロの販売・設置
ご依頼:EC-CUBEのカスタマイズを含めたコンサルティング
- お見積りを増やしたい
>>> 物販だけでなく、設置作業を含めた売上の向上 - 電話にかかる負担を軽減したい
>>> 顧客対応における作業効率の向上
最初に取り組んだ対応策については、こちらでご紹介しました。
ゴールを見据えたフォーム変更でお問合せ180%増
今回はその後の、お見積り依頼フォームにおける取り組みにふれます。
step1 原因を考える
- 目的別に入力フォームを分岐
- 必須項目を減らす
- お見積りに必要な項目は可能な限り選択式に
- 専門用語は、選択肢を図や画像で分かりやすく
といった、最初の取り組みにより、お問い合わせは増加しました。
しかし、入力画面には500人アクセスしているのに、フォームからお見積り依頼を完了させたユーザーは87人。
入力フォームによるコンバージョン率は17%にとどまりました。
原因として最初に挙げたのは、項目が多くフォームが縦に長いことです。
見積依頼という性質上、項目を減らすのではなく、ユーザーの回答にかかる負担を減らす施策をとった結果、直感的に分かりやすくはなりましたが、図や画像が場所をとり、「入力するのが大変。なぜこんなに入力しなければならないのだろう」という印象を与えているのではないかと考えました。
次に、必須項目を配置した場所です。
「なるべく正確な見積りを伝えたいので、必須以外の項目も可能な限り入力してほしい」というクライアントの要望をうけ、長いフォームの一番下に配置しましたが、必須項目のみ入力したい方にとっては、そこにたどり着くまでが遠く、離脱の大きな要因になっているのではないかと判断しました。
step2 対策する(最適化する)
フォームをスッキリ短くするには、ステップごとに画面遷移するフォームを作成する方法があります。しかし画面遷移型は、入力完了までにかかる時間が分かりにくく、途中で中断し、あとで再開すると入力中のデータが消えているなどのトラブルも発生します。
そのため今回は、条件分岐する部分や、説明に必要な図や画像を「アコーディオン型」でたたむ形式を採用。項目数や説明はそのままに、フォーム全体をスッキリとした印象に変更しました。
必須項目については、すぐにたどり着けるよう、フォームの一番上に移動。しかし必須項目の情報だけでは正確な見積りが受け取れず、結果、お客様の不利益にもなりかねないことを考慮し、フォーム上部に
必須事項はお客様情報のみですが、ご入力いただく情報が多いほど正確なお見積りが可能となります。
特に写真がない場合は、概算のお見積りとなりますので、ご了承ください。
と留意事項を記載することにしました。
step3 結果を分析する(最適化を繰り返す)
今回のEFOにより、536人がアクセスし、116人がフォームからお見積り依頼を完了。
入力フォームによるコンバージョン率は22%にせまり、4ポイント増加しました。
しかし、これで終わりではありません。
システムとの兼ね合いもあり、住所の自動入力が搭載できていませんし、入力チェックのリアルタイムアラート(バリデーション)もかけていません。非常に多い項目を、もっと簡潔に見せる、もしくはもっと分かりやすく見せる方法があるかもしれません。分析→最適化を繰り返し、より使いやすい入力フォームを考えていく必要があります。
ストレスフリーなユーザビリティ
入力する人の気持ちになって、途中で離脱する原因を考え対応する。
原因を考えることは、専門の知識がなくても、今すぐできると思います。
ストレスフリーなユーザビリティの提供により、コンバージョン率を高めるため、入力フォームの見直しを今すぐ始めましょう。
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