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makeshopベーシックモード廃止の発表、CVR差10.5%をECの移行判断でどう読むか
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makeshopベーシックモード廃止の発表を見て、「期限までに見た目を移せばよい」と受け取った店舗もあるでしょう。GMO MAKESHOP Co.Ltd.は2026年8月6日、旧デザインモードのベーシックモードを2027年3月31日15時以降に廃止すると公表しました。同時に、2026年1月から4月の実績では、ベーシックモードのコンバージョン率がクリエイターモードより平均10.5%低かったと示しています。
この数字を自店の改善見込みに置き換えることはできません。それでも、移行を「廃止日までの保守作業」だけで終わらせず、移行前後の購入されやすさを同じ基準で比べる機会として扱う理由にはなります。優先するのは、新モードの平均値を目標にすることではなく、移行で何が変わったかを自店の数字で判定できる状態を先につくることです。
makeshopベーシックモード廃止で確定した三つの変化
2026年8月6日の公式発表で確認できるのは、次の三点です。
- ベーシックモードは2027年3月31日15時以降に廃止される。
- 2026年8月5日15時以降に新規IDを取得したショップでは、クリエイターモードとノーコードデザインのみ利用可能となっている。
- ベーシックモードのCVRは、クリエイターモードと比べて平均10.5%低かったという2026年1月から4月の実績が示された。
影響を直接受けるのは、ベーシックモードを利用しているmakeshopの店舗です。他のカートやモールにも同じ仕様変更がある、という話ではありません。一方で、長く使ったデザインを移すときに、表示だけを整えて購入までの動きを見ないまま終えるリスクは、自社ECの運営全般で考える価値があります。
平均マイナス10.5%は「移行すれば上がる」という予測ではない
ここで数字の役割を絞ります。公表値は、ベーシックモードとクリエイターモードの平均CVRの差です。店舗構成、商品、集客経路、各店のデザイン品質、比較条件は資料から分かりません。したがって、モードだけが差の原因だったとも、ノーコードデザインへ移れば各店のCVRが改善するとも言えません。
ただし、旧モードの終了と平均差が同じ発表に示されたことで、移行後の結果を確認せずに済ませる根拠は弱くなりました。CVR差を「自店にも10.5%の伸びがある」という計画値にするのではなく、移行前の現状を残す理由として使います。いま売り場を担当しているなら、変更前のCVRを確認できる期間と、移行後に同じ見方で比べる期間を先に決めておくと、数字の意味を取り違えにくくなります。
移行先の選択は、編集のしやすさだけでは決められない
移行先として示されているのは、ノーコードデザインとクリエイターモードです。補足となる2026年6月29日の公式発表では、ノーコードデザインは、用意されたテンプレートを選び、色・文字・配置を画面上で調整する仕組みと説明されています。トップページ、商品詳細、カテゴリなどでは、パーツの追加、並べ替え、表示・非表示、複製、削除をドラッグ&ドロップで編集できます。
この説明から、通常の売り場ページを画面操作で組み替えられる選択肢があることは確認できます。けれど、独自ページや独自デザインをノーコードデザイン側でどう扱えるかは、今回の資料だけでは確定しません。独自のつくり込みがある店舗ほど、早く移ること自体より、何を再構築する必要があるかを見極めることが先になります。
平均CVR差は移行の成果を約束する数字ではない。だからこそ、移行先の選定と、移行前後を比べる準備を分けずに進める。
先に残す数値、後で確かめる購入までの動き
期限があると、デザインの再現に作業が集中しがちです。ここで、見た目の完成と購入できる状態を同じものにしないようにしましょう。まず手元の現行CVRを基準値として残し、移行対象のページを並べます。そのうえで、再構築後には表示を確認し、実際の購入までの流れを確かめます。
| 段階 | 移行前に見るもの | 移行後に比べるもの |
|---|---|---|
| 成果の基準 | 現行デザインでのCVR | 同じ見方で取得したCVR |
| 再構築の範囲 | 通常ページと独自ページの区別 | 意図した内容が再現されているか |
| 購入の確認 | 購入までに通るページと表示 | 表示と購入の流れに問題がないか |
この表は、公式資料にない移行手順を断定するものではありません。廃止期限とCVR差が示された以上、移行を評価できるようにするための実務上の整理です。独自ページの扱いが判断を左右するなら、その不確定さを残したまま、通常ページの移行と同じ日程で完了する前提を置かない方がよいでしょう。
発表から言えること、まだ言えないこと
確定しているのは、ベーシックモードの廃止日時、新規IDで利用できるデザインモード、そして特定期間の平均CVR差です。ノーコードデザインで編集できるページの種類と、編集方法も補足資料で示されています。
一方で、自店のCVRがどの程度変わるか、どちらの移行先が適するか、独自ページを含む再構築の範囲は、資料だけでは決まりません。平均10.5%を期待値として急ぐより、現行値を残し、独自部分の扱いを切り分け、再構築・表示確認・購入テストを期限から逆算する。その順序なら、廃止対応を売上機会と移行リスクの比較へ置き換えられます。
本記事は記事内で取り上げる各サービスの提供会社が提供または認定するものではありません。
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