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TikTok Shop 1周年、EC担当者が見るべきは動画本数より「次の検索」
- EC

TikTok Shop 1周年のレポートで面白いのは、売れた商品のランキングより、動画を見た後に検索された言葉です。再生数を増やす話ではなく、「見た人は次に何を知りたくなったのか」を商品ページへ戻す材料として読めます。
TikTok Shop 1周年の4,950万人は購入者数ではない
TikTok for Businessの1周年レポートは、2026年5月末時点の国内月間利用者数を4,950万人としています。これはTikTokとTikTok Liteを合算し、重複を除いた数字です。TikTok Shopで買った人の数ではありません。
同レポートでは、2026年5月の検索数が「あっさりラーメン」で前月の約60倍、「ファンデ 夏 崩れない」で約22倍、「炭酸スクイーズ」で約317倍になった例も紹介されています。これも売上ではなく検索の増加です。ただ、動画が商品名以外の疑問を生むことは見えてきます。
一本の動画から、次の言葉を拾う
たとえば夏向けファンデーションの動画を出したとします。コメントに「マスクでも落ちにくい?」「乾燥肌でも使える?」と質問が付いたのに、商品ページには色と容量しかない。これでは、動画が作った興味を比較材料へつなげられません。
公開日を境に、同じ長さの期間で三つだけ見ます。動画のコメントと質問、自社サイト内で使われた検索語、商品への問い合わせです。TikTok内で起きた行動をすべて追えるわけではありませんが、自店へ届いた言葉なら確認できます。
サイト内検索を記録していない店なら、無理に新しい計測を始めなくても構いません。コメントと問い合わせだけを並べ、同じ疑問が二度出たら説明を補う。最初はその程度でも、動画と売り場の断絶は見つかります。
そこで繰り返し出る疑問へ、実演画像、仕様、向く使い方のどれで答えるかを決めます。「崩れない」と断定するのではなく、試した条件や使い方を具体的に書く。動画と商品ページの担当が同じ一件を見れば、言葉のずれに気づきやすくなります。
動画の役割は、購入を完結させることだけではない
動画経由の直接注文だけを成果にすると、視聴後に検索し直した人は見えにくくなります。再生数だけなら、商品への疑問が一つも生まれなかった動画まで成功に見えます。厳密な因果関係を証明するのではなく、発見の後で説明が足りているかを探す方が現実的です。
使い方や変化を見せやすい商品は動画を入口にしやすい一方、規格や適合条件が重要な商品は詳しい比較ページが主役になります。全商品で同じ本数を目指す必要はありません。
TikTok Shop 1周年の数字から持ち帰りたいのは、利用者の大きさではなく、動画が新しい検索語を作るという観察です。次の一本を作る前に、前の一本で実際に届いた質問を一つ直す。そんな小さな往復の方が、投稿本数を増やすより売り場を育てます。本記事は記事内で取り上げる各サービスの提供会社が提供または認定するものではありません。
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