飲食店に「ホームページ」はいらない?メリット・デメリットを解説

自社ホームページを立ち上げる企業が数多くある中、カフェやレストランなどの飲食店でもお店独自のホームページを開設することは、もはや何ら珍しいことではありません。
とはいえ、「飲食店がわざわざホームページを開設することに本当に意味はあるのか?」と躊躇してしまう経営者の方々がいるのもまた事実です。
そこで今回は、そんなお悩みの方に向けて「飲食店がホームページを持つメリットとデメリット」をご紹介いたします。

はじめに

一般的な企業のホームページと異なり、「飲食店がわざわざホームページを開設することにそこまで必要性を感じない」という方がいるのは、ある意味当然のことかもしれません。
なぜなら、「飲食店ならでは」ともいえる以下のような前提があるためです。

豊富なポータルサイトの存在

飲食店といえば、「食べログ」「ホットペッパー」「ぐるなび」といったポータルサイトです。たくさんのお店が掲載され、地域や種類で検索できるので、お店を見つける際は必ず利用するという人も多くいることでしょう。
このような便利なサイトがあるので、今さら手間をかけてホームページを解説する必要をあまり感じないという飲食店側の意見も当然かもしれません。

そこまで緊急性が高くないから

飲食店に払う単価は、高級店でない限りそこまで高いものではありません。そのため、顧客側にとっても、来店前にどうしてもチェックしておかなければならない重要な情報があるというわけでもありません。また飲食店側としても、料理が本当に美味しければ、わざわざインターネット戦略に頼らなくても集客することができるという認識があります。
このような前提を覆してまでホームページを開設するのは、飲食店にとっても非常に骨が折れます。さらに、通常の飲食店業務の合間を縫って行わなくてはならないため、「そこまでして開設する必要はない」と思うのも無理はないのです。

飲食店はどのような集客方法を採用しているのか?

それでは、飲食店はどのような集客方法を実施しているのでしょうか?お店がターゲットとする客層、そしてお店が元々認知されているのかどうかによっても異なりますが、飲食店の集客方法には大まかに以下のようなものがあげられます。

1、ポータルサイトへの掲載

前述のポータルサイトをメインの集客方法として採用している飲食店は数多く存在します。「駅名×ランチ」「駅名×イタリアン」などの大まかなカテゴリーで検索したり、さらに価格帯や詳細な条件を追加して検索したりできるという利便性から利用者も多く、飲食店側にとっても新規顧客に働きかける上で有効なツールとして利用されています。

2、SNSへの投稿

飲食店がX(旧Twitter)やInstagramなどで自店のアカウントを作成し、メニューや料理の写真を投稿するなどして集客につなげる方法も、特に近年は多くなってきています。

飲食店側だけでなく、実際に来店した人に映え写真やハッシュタグと共に口コミを拡散してもらうことも、特に若い世代に向けた集客方法としておなじみのものとなっています。

3、MEO対策によるもの

MEO(Map Engine Optimization)対策とは、一言でいうとGoogleマップなどのウェブ地図上での検索において、自店の情報を上位表示させる手法です。
ユーザーの位置情報から近くにある店名を表示させることもできるので、来店意欲の高い人を効率的に集客できる方法として、この対策に力を入れる飲食店も増えてきています。

4、雑誌の特集やタウン誌など紙媒体での紹介

雑誌のグルメ特集やガイドブック、または自治体などが街おこしも兼ねて発行しているタウン誌など、飲食店の情報を掲載している紙媒体は数多くあります。掲載されることでお店を認知していないターゲットへの認知を高め、集客につなげることができます。

5、店頭でのアピール

立地がものをいう面もありますが、人通りの多い場所や商業施設内に出店している場合などでは、店頭で「美味しそう」「雰囲気が良さそう」と足を止めてもらうことも有効な方法のひとつです。具体的なメニューや価格を分かりやすく示したり、店内の様子を分かりやすくしたりすることでスムーズな入店へとつなげやすくなります。

6、デリバリー対応

コロナ禍の影響もあり、ここ数年はデリバリーを頼むハードルが下がっています。

実際、以前ではデリバリーに進出していなかったような飲食店もデリバリーのポータルサイトへ出店することでお店の認知度向上をはかり、新たな客層を獲得するということができるようになっています。またこうした流れによって、「デリバリーで頼んでみたら美味しかったので、今度はお店に行ってみよう」という、新たなリピーターの獲得にもつながっています。

飲食店がホームページをもつメリット

飲食店の集客方法はこのように様々な選択肢がある中で、敢えて飲食店がホームページを開設することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、主な2つのメリットをご紹介します。

1、SNSやGoogleマップなどからの着実な受け口として

自店のことを全く知らない人に向けて、飲食店の認知を広げるのに幅広く活用されているのは、やはり先ほどご紹介したSNSです。
このようなネットを通じた情報発信は、コストがあまりかからないこともあり、もはや欠かすことのできない大きな集客ツールとなっています。
ですが、SNSを見てお店の存在を認知して即そのまま足を運ぶかといえば、必ずしもそうであるとは限りません。
例えば、SNSを見てお店の存在を知った場合、多くの人が「もう少しより詳しく情報を知りたい」と感じるはずです。そんな時、お店の情報量が十分でないと、せっかく興味を持ってもらえても、着実な来店につなげることはできません。
また、「この辺りに何か良いお店はないかな?」と思った人が、Googleマップなどの地図検索を行った場合も同様です。
飲食店の存在を認知した人の多くは、おそらく次に「ウェブサイト」という項目をクリックし、より詳しい情報を得ようとします。この時、より詳しい情報が知りたいと思ったその先がポータルサイトよりも自店のホームページの方が視覚的にも他店と差別化を図りやすく、詳しい情報を知ることができることから安心感にもつながり、結果として来店につなげることができるのです。

2、確実なブランドイメージ発信の場として

SNSやポータルサイトでの口コミや評価は、お店の注目度を大きく左右します。
彩り豊かな料理の写真が拡散されたり、味の評判がとても良かったりすることで、集客が大きく上がるということも珍しくありません。
その一方、個人が自由に投稿できるということもあり、どうしても投稿者の主観で評価されてしまうことは否めません。
「思っていたほどの味ではない」「接客がイマイチ」「量が物足りない」など、時には飲食店側が意図しないところで思わぬマイナス評価がついてしまうこともあります。
人はどうしても批判的なコメントの方に目がいってしまいがちということもあるので、ポータルサイトでのコメントや評価をみて「行ってみようかと思ったけど、イマイチなことが書いてあるからやっぱりやめておこうかな」と思ってしまうことも珍しくありません。
このようなことから、やはり誰の主観にもとらわらない、ホームページというお店自身の公式な情報発信の場を持つことは、お店として大切にしていることや料理のこだわりなどをしっかりと伝える場として欠かすことができないといえます。
批判的な口コミが書かれていたとしても、お店のホームページでしっかりとした情報発信ができていれば、信頼を取り戻すことも可能だからです。

飲食店がホームページをもつデメリット

ホームページ開設のメリットが分かったところで、デメリットについてもぜひ知っておきたいところです。

デメリットは、やはりコストがかかるという点です。飲食店に限らず、どんな企業のホームページにもいえることですが、やはりホームページの制作には費用がかかります。
もちろん無料や低価格の制作ソフトなどを用いて、飲食店スタッフの中にそのようなことが得意な人材がいれば、制作を依頼することも可能です。
しかし、制作するからには確実なブランドイメージの発信の場としてそれなりにしっかりとしたものを作ることになるので、結果的に制作を外部に委託したりする必要が出てくるケースがほとんどです。

また、いざ制作した後も定期的に更新し、運用をする人材が必要となります。
特にお店の休みや営業時間の変更、メニューの変更など飲食店は情報の変動も多いので、頻繁に更新作業を行う必要があります。
ホームページ上で問い合わせや予約の受付も行っている場合は、そのような対応にも時間を割かなくてはなりません。人手が十分にある場合は気にならなくても、通常の飲食店業務で多忙な中、ホームページ対応要員をお店の営業時間外などにどの程度置くことができるのか、このような経費や人材面でのコストがデメリットとして挙げられます。

飲食店にとってホームページが必要なケースとは?

飲食店を選択する(=外食する)ということは、特別な事情がない限りは緊急性が高いことではないため、他業種と比較するとホームページを制作する必要性がものすごく高いわけではありません。
コストをそこまでかけたくない場合は、SNSでの発信やポータルサイトへの掲載などに徹底してある程度効率的に集客するのも決して不可能ではありません。

それでもホームページを持つ意味や必要なケースがあるとしたら、どんなものがあるでしょうか?
飲食店に実際に伺ったところ、一番多かったのが「お店の独自性を打ち出すため」。
「集客」という観点だけでなく、お店のコンセプトをしっかりと示していきたい、他店との差別化を図りたい、地域で長く愛されるお店を作っていきたいといった場合は、ポータルサイトの画一的な情報や制限のある情報量だけではどうしても足りない面が必ず出てきます。
こうした場合は、ポータルサイトの掲載などの方法と併行してホームページで情報を発信するのがおすすめです。
お店のコンセプト、歴史、料理、店内空間、シェフの紹介など、トータルプロデュ―スという観点からホームページで発信することで、お店をより正確に、魅力的に伝えることが可能になります。
また、それだけになく「街で小さなカフェを開いていることを広く発信したい」「地産地消をアピールしたい」「今までにない新感覚フードを世に広めたい」など、それぞれのこだわりを思う存分発信するのであれば、やはりホームページを活用するのが最適だといえるでしょう。

まとめ

今回は飲食店がホームページ開設する場合のメリット・デメリットを中心にご紹介しました。他業界に比べて、集客の方法が比較的多様化しているのも飲食店の特徴のひとつですが、そうした背景ゆえにさまざまな情報が混在してしまいがちなのも事実です。
こうした時こそ、自店のホームページで詳しい公式な情報を発信することでお店の信頼感などを高めることにつなげてみてください。
ホームページ制作にお困りの場合は、ウェブモ株式会社に相談ください。私たちは専門知識と経験を持ち、お客様に最適なサポートを提供します。お気軽にお問い合わせください。

ホームページ制作についてわからないとお悩みの方へ

お聞きした情報をもとに、御社のお困りごとを解決する最善策をご提案いたします。ご相談は無料です。
WEBサイト制作やリニューアル、制作後のサポートなど、気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、こちらから

「無料相談会」開催中
こんなお悩みをお持ちの⽅
  • ホームページ制作について検討中
  • 運営中のサイトをリニューアルしたい
  • ECサイトを⽴ち上げたい
  • 新しいサービスを⽴ち上げたいが、何からはじめればよいかわからない
toTop