「新規の患者さんに来院してもらいたい」「地域の方に認知されていない気がする」といった歯科医院におすすめの施策が、MEO（マップエンジン最適化）対策です。
MEO対策とは、Googleマップを活用した集客施策で、歯科医院の来院者数増加や認知度アップなどの効果を発揮してくれます。とはいえ、具体的な仕組みやメリットがわからないと、なかなか始めようとは思えないものです。
「MEOはなぜ歯科医院の来院者数増加につながるのか？」「MEO対策を行うことでどのようなメリットがあるのか？」「気をつけなければいけない点は？」など知りたい方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、歯科医院にとってMEO対策がなぜ必要なのかお伝えすると同時に、メリット・デメリットをご紹介いたします。
Web上での集客施策をお考えの歯科医院の方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
はじめに
Web上で歯科医院を見つけてもらうことは、競争が激化する歯科業界においてはもはや必須といえます。
患者さんはインターネットを利用して歯科医院を探し、予約を行う傾向が年々高まっています。そのため、Googleなどの検索エンジンで上位表示されることは、新規患者を引きつけるために不可欠な要素です。
患者さん側も、信頼できる歯科医院を見つける際に検索結果の順位は重要な参考情報となっています。しかし、MEO（マップエンジン最適化）対策は専門的な知識が必要であったり手間がかかったりすることから、積極的な活用が難しいと考える歯科医院も少なくないのが実情です。
MEO（マップエンジン最適化）対策とは？
MEOとは「Map Engine Optimization（マップエンジン最適化）」の略で、MEO 対策とはGoogleマップに登録した店舗を検索上位に表示させる対策のことです。
つまり、歯科医院を探している患者さんがGoogleマップを使って「歯科医院 （地域名）」「歯医者 （駅名)」などと検索した際に上位に表示させる施策のことで、検索ランキングが上位になるほど発見してもらいやすくなります。
MEO対策が歯科医院にとって重要な理由
MEO対策は「飲食店や小売店などが行う」といったイメージがあるかもしれませんが、実は歯科医院などの医療機関にとっても重要な対策となります。
近年はGoogleマップで探すことが一般的になっており、歯科医院も例外ではなく、自宅周辺や職場周辺など、場所から歯科医院を選ぶ人は少なくありません。
地図検索した際に、あなたの歯科医院が掲載されていない、または検索下位で見つけてもらいにくい場合、せっかくの来院の機会を逃すことになるでしょう。
歯科医院は他業界と比較して競争が激しい傾向があるため、検索上位に表示されないと認知してもらえないケースがあります。また、歯科医院の存在は知っていても検索に上がらないことで「診察していないのかな？」など不信感につながってしまう可能性もあります。新規患者に来院してもらうためにも、MEO対策は重要な施策だと言えるのです。
歯科医院がMEO対策をするメリット
それでは、歯科医院がMEO対策を行うメリットをご紹介いたします。
メリット①来院に直結しやすい
来院意欲の高い患者さんに届くため、来院に直結しやすいことがメリットです。
Googleマップでの検索が一般的になっており、移動中や急な痛みがあるときに歯科医院を探すことがあります。GoogleマップでのMEO対策を強化することで、すぐに見つけてもらうことができ、そのまま来院へと誘導できるでしょう。
メリット②低コストで集客できる
googleマップに掲載すること自体は無料でできます。
検索上位にするためのMEO対策は、自身で勉強して独学で行うこともできますが、プロに依頼した方が効率的に対策できるため、おすすめです。専門家に依頼したとしても、Web広告費やチラシなどの販促費と比較すると、費用を抑えられるケースがあります。
メリット③他院との差別化
歯科医院は競争が激しく他院との差別化がポイントになります。
MEO対策を行って「歯医者 （地域名）」で検索ランキング１位になれば、圧倒的差別化を図ることができるでしょう。認知度が向上し、集客へとつなげることが期待できます。
メリット④信頼性の向上
GoogleマップでのMEO対策を行うことで、歯科医院の信頼性が向上します。
地図上で正確な位置情報が載っていたり診察時間やレビューが表示されていたりすれば、新しい患者さんは「信頼できる歯科医院だ」という印象を持ってくれることでしょう。
歯科医院がMEO対策をするデメリット（注意点）
次に、MEO対策をする際の注意点をご紹介いたします。
デメリット①ネガティブな口コミを書かれる可能性がある
Googleマップでは口コミ（レビュー）を書くことができます。どのような人でも入力できるため、悪い口コミが書かれる可能性はゼロではありません。
悪質な口コミが書かれたとしても歯科医院側で削除できず、Googleのサポートに問い合わせるなど時間を要してしまいます。削除までの間、歯科医院の信頼を損ねてしまうリスクがあります。
デメリット②ガイドラインに注意する
Googleが定めたガイドラインに違反した場合、情報自体が削除されてしまう可能性があります。最初にガイドラインを確認し、ペナルティの対象にならないよう注意しましょう。
デメリット③手間がかかる
自分自身でMEO対策をしようと思うと手間がかかってしまいます。最低限の情報登録では検索上位に上がってこないため、充実した情報や画像を入力しなければいけません。
また「一度打ち込みをしたら完了」というわけではなく、定期的に更新することで検索上位に上がってきます。歯科医院経営や診察をしながらMEO対策をする時間が取れない場合、外部サービスを検討することもおすすめです。
デメリット④アルゴリズム変更による影響
Googleマップのアルゴリズムは定期的に変更されます。これにより「以前は効果的だったMEO戦略が効果を失ってしまった」となる可能性がゼロではありません。アルゴリズムの変更を俊敏にキャッチし、反映する必要があります。
歯科医院で行うMEO対策のポイント
歯科医院でMEO対策を行う際のポイントをご紹介します。
ポイント①情報を充実させる
まずは、Googleビジネスプロフィールに登録し、情報を充実させることがポイントです。
歯科医院の名前・住所・診察時間・休診日・電話番号などの事業情報を正確に登録し、常に最新の情報を更新しましょう。
ポイント②口コミ（レビュー）を管理する
患者さんに口コミを書いていただいたら、すぐに返信するなど迅速に対応することがポイントです。良い口コミはGoogleマップ上での信頼性を高め検索上位に上がりやすくなります。口コミを増やすことも重要ですが、患者さんに強制して信頼を失わないよう気をつけましょう。
ポイント③写真や動画をアップする
歯科医院内やスタッフの写真・動画などをアップすることもポイントです。検索上位対策になることはもちろん、画像や動画があることによって、新規の患者さんが歯科医院の雰囲気をより理解できるようになり、来院につながります。掲載できる写真や動画サイズは、ガイドラインを確認しましょう。
ポイント④SNSやWebサイトと連携
Googleビジネスプロフィールでは、WebサイトやSNSのリンクを追加できます。SNSやWebサイト上で知名度が上がることで検索上位に上がりやすくなるため、設定することがおすすめです。SNSは自動的に設定されることもあるため、誤って設定され削除したい場合は問い合わせるといいでしょう。
Googleビジネスプロフィール登録方法
Googleビジネスプロフィール登録方法をご紹介します。
登録方法①Googleアカウントの開設
Googleアカウントを持っていない場合、まずはアカウントを作成します。
登録方法②Googleマップで歯科医院を検索
パソコンで Googleマップを開き、検索バーにあなたの歯科医院の名前を入力します。いくつか表示された場合、正しいものを選択しましょう。
登録方法③画面の手順に沿って設定
「ビジネスオーナーですか？」＞「管理を開始」の順にクリックします。オーナー登録されていない場合は、認証コードを入力して確認を行います。確認オプションを選択し、画面の手順に沿って設定していきましょう。
まとめ
Googleマップでの認知度アップと新規患者来院増加をお考えの歯科医院にとって、MEO（マップエンジン最適化）対策は重要な施策となります。
Googleビジネスプロフィール登録は無料で行えるため、ぜひ活用してみてくださいね。
ただし、Googleビジネスプロフィールに登録しただけでは検索上位を狙うことが期待しづらいことが現状です。
他院との差別化やさらなる認知度向上を目指すなら、適切なMEO対策がポイントとなります。Googleのアルゴリズムや来院誘導を考えながら、魅力的な情報を打ち出していきましょう。
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