自社で一からホームページを作るとなると、当初予想していたよりも意外と多くの疑問が生じてくるものです。
そもそも、ホームページの「ちょうどよい」分量ってどのくらい?
ページ数が多い=情報量が多いということ?
それなら、ページ数は多いほど良いということ?
こんな風に迷ってしまい、なかなかスムーズにホームページ作りが進まないという方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、そんなお悩みを解決するヒントになるべく、ホームページに必要なページ数について解説していきます。
目次
はじめに
ホームページに必要なページ数といっても、どのような業態なのか、また、ビジネスを始めてどの程度月日が経っているのかによっても異なってきます。
ビジネスを始めたばかりであれば、まずは事業内容を紹介する程度の簡潔なもの、例えばトップページ・事業内容・会社概要・お問い合わせフォーム・個人情報保護方針といったもので構成することが多いでしょう。
同様に、飲食店等であればトップページ・店内紹介・メニュー・アクセス・予約フォームなど、クリニック等であればトップページ・診療内容・スタッフ紹介・アクセス・予約
フォームなどといった分量です。
まずはこれらのページを基本として、さらに内容を充実させていきたい場合はページ数を増やしていく、というケースが多いようです。
例えば、飲食店であればスタッフブログを掲載したり、クリニックであれば扱っている病気に関するコラムを載せたりという形です。ただし、自社でホームページを作るとなるとどの程度分量を増やしていくかというところが自身の裁量にかかってくるため、どうしても迷ってしまうということがあるようです。
ページ数の多いホームページにするメリット・デメリット
それでは、ホームページのページ数は多くすればするほど良いのでしょうか?
まずはページ数を多くすることで得られるメリットをご紹介します。
メリット① アクセス数を確保できる
ユーザーがホームページにアクセスする際、多くの場合はGoogleやYahoo!などの検索エンジンにキーワードを入力します。入力したキーワードに検索をかけると、関連したサイトが一覧表示され、そこから目的のサイトを選択して訪問します。
ページ数が多いということは、それだけ多くのキーワードでの対策ができるということになります。多くのキーワードで検索されてサイトを訪問する人が増えると、結果として検索結果でも上位に表示されやすくもなります。
検索で表示される順位は変動があるため、検索順位が下がるということもありえます。
その際、もともとホームページのページ数が多ければ、いくつかのページで検索順位が下がってしまったとしても、その他のページで検索結果が上位に表示されていれば順位の変動に左右されにくく、ある程度のアクセス数を確保することが可能となるのです。
メリット② 個々のページ自体が集客ツールになる
ユーザーは、何か目当てのページを訪問する際、必ずしもホームページのトップページに初めにアクセスしてから各ページに行くというわけではありません。
検索エンジンは、ホームページのトップページではなく各個別ページごとに結果を表示します。そのため、ユーザーは検索エンジンで表示された結果から直接目当てのページを訪れるということになります。
これはトップページ以外の各ページ自体が集客ツールとして機能していることを意味します。ホームページはページごとにタイトルと見出しを設定することが可能なため、多くのキーワードでページ数を増やせば増やすほど、集客ツールが増えていくということになるのです。
このように、ページ数が多いことでアクセスや集客と言う点でメリットが得られる一方、ページ数が多いことで生じるデメリットがあることも事実です。
デメリット① 求める情報にたどり着きづらくなる
物理的に物が増えれば増えるほど、自分の探している物をみつけるのには時間がかかってしまいます。ホームページでも、ページ数が多くなればそれだけ読む分量が増えるということになりますのでどうしても自分の求める情報にたどり着きにくくなってしまうというのは否めません。
ページ数が多いということはそれだけ情報量も多いという点でメリットにもなりますが、その分何がどこに書かれているのかが分かりにくくなってしまうということになるのです。ページ数の多いホームページを制作する際には、サイト内で検索できる検索窓やサイトマップを設置するなど、ユーザー側が見たい情報にたどりつきやすくするための工夫をしておく必要があるといえるでしょう。
デメリット② 更新などの手間がかかるようになる
ホームページの分量が多くなれば、どうしてもそれだけ情報を更新したり管理したりする手間は自然と増えてしまいます。社内にホームページの運用に携わる人材が不足していたり、通常の業務負担が多くなってしまっていたりする状況では、更新や管理に時間を割くことが難しくなってしまうでしょう。
情報の更新ができずに古いまま放置されている印象を与えてしまっては、企業としての
イメージダウンにもつながりません。
また、情報が更新されていないホームページは長期的に見てもユーザーから検索される頻度が下がってくる可能性が高いため、結果的に検索エンジンでの検索結果順位も下がってしまうことが予想されます。
このようなメリット・デメリットを比較して、どの程度までページ数を増やすことができそうか、どこまでのデメリットなら許容できそうかといったことをバランス良く考えていく必要がありそうです。
気になる各社のページ数を調べる方法
自社のホームページを作るにあたり、競合他社が一体どのくらいの分量のホームページを作っているのかも気になってくるところです。他者のページ数を参考にしながら自社ホームページの分量を少しずつ決めていくのもひとつの手だといえるでしょう。
ここからは、各社のホームページのページ数を無料で調べることのできる方法を3つご紹介していきます。
方法①siteコマンド
Google検索を使用すれば、ホームページのページ数を簡単に調べることができます。
検索窓に「site:」と入力して、調べたいホームページのトップページのURLを挿入してみましょう。
弊社ホームページ<https://webmo.co.jp/>について調べる場合、「site:https://webmo.co.jp/」と検索窓に入力することになります。
検索結果画面の左上に表示される「約○○件」という数字がホームページ全体のページ数となります。
siteコマンドはURLの配下に含まれるページ数をあくまでも概算するものであり、完全に調べるものではありません。これは、作成してもインデックスされていないページはカウントされない仕組みのためです。 そのため、他社はどのくらいの分量のホームページを作成しているのか、およその分量を知る目安として活用するとよさそうです。
方法② SEOチェキ
SEOチェキ! 無料で使えるSEOツール (seocheki.net)を利用してホームページのページ数を調べる方法もあります。
SEOチェキのサイトにアクセスし、siteコマンドと同様にページ数を調べてみたいホームページのトップページのURLを入力し「チェック!」ボタンをクリックします。
結果表示画面の左下「インデックス数」という欄に表示された数が、そのホームページのページ数となります。こちらも同様にインデックスされていないページはカウントされないため、正確なページ数というよりはおよその分量を知る目的で活用するのをおすすめします。
方法③ WordPress
ホームページを作成するにあたって、WordPressを使用している方も多いのではないでしょうか?前述の2つの方法ではおよその分量を知ることができるとお伝えしましたが、WordPressの中を確認すれば、正確な全ページ数をチェックすることが可能です。
固定ページの一覧と、投稿ページの一覧を覗いてみると、それぞれに「公開済み」という表記の横に数字が書いてあります。これらの2つの数字を足した数が、ホームページの全ページ数となります。正確なページ数を知りたい場合はこちらをチェックしてみるとよいでしょう。
サイトの種類別・基本構成例
ここからは、各サイトの種類別に基本の構成例をご紹介していきます。
コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、その名の通り企業のホームページです。コーポレートサイトは自社情報を広く発信することで、サイトにアクセスした人(主に取引先など)へ自社への信頼感を与えることを目的としています。それによってブランド力のアップを図り、時には人材採用のための必要な情報発信源となることもあります。
基本的な構成例は以下の通りです。
・会社概要 ・企業理念 ・商品、サービスの紹介 ・これまでの実績や商品等の導入事例 ・お問い合わせフォーム |
これに加えて「代表メッセージ」や「お知らせ」「ニュースリリース」などを掲載しているケースも多いです。求人募集をしている場合は「採用情報」のページもあります。
販促サイト
販促サイトは自社の商品やサービスについて発信することで魅力を感じてもらい、集客・購入などにつなげることを目的としています。自社の商品やサービスに興味を抱き購入する可能性のある見込み客や、既に購入したことのあるリピーターなどをターゲットとしており、以下のような構成例が多く見られます。
・商品やサービスの一覧 ・各商品やサービスの詳細 ・商品購入や来店予約などのフォーム ・お問い合わせフォーム ・会社情報 |
この他にも、商品を購入した「お客様の声」やサービス利用についての「よくある質問」などを掲載するケースもあります。また、ブログやニュースなどのページに最新情報をアップすることが顧客の親近感の醸成に繋がることもあります。
親しみを感じてもらい、購入・問い合わせまでの疑念をいかに払拭できるかが大事です。商品やサービス購買の意欲をいかに高めるかがカギとなるでしょう。
ECサイト
ECサイトは、一般的にはインターネット上で商品やサービスを購入できるサイトのことです。そのため、既に商品を認知していたり、どちらかというと購買意欲が高まっていたりする状態でサイトを訪れる人も多いでしょう。まだ買いたいというほど強い気持ちになっていなくても、他社商品と比較検討することで最終的に購入につながることもあります。そのため、商品が魅力的に見えるのはもちろんのこと、購入までの流れがスムーズであることが求められます。
基本構成は以下の通りです。
・商品情報 ・選んだ商品を保存するカート ・決済や情報入力 ・お問合せフォーム ・特定商取引法に基づく事項 ・運営会社情報 ・利用規約 ・プライバシーポリシー |
この他には「会員登録」や「セール商品」「人気商品ランキング」「商品レビュー」についてのページなどを追加する場合もあります。
ページ数の多さはSEOに関係する?
「検索エンジン最適化」を意味するSEO(Search Engine Optimization)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいてユーザーにとって最適なコンテンツを提供することで結果的に自社サイトへの流入を促したりするために行われる取り組みです。
前述のように、ホームページのページ数が増えればそれだけキーワード対策を多くできるということなので、検索結果の上位に表示される可能性は高まります。
このことから、ページ数の多さはSEOに多少なりとも有利に働くと考えることができるでしょう。ただし、これは有益なページが何ページもある場合に限ります。
つまり、SEOに有利だからといってただいたずらに内容の無いページを増やすだけでは全く効果が無いということです。
ページ数が多いだけで何ら有益な情報のないホームページでは、長い目でみてもサイトを訪れる人の数は減ってしまい、結果的に検索結果の上位に表示されることもなくなってしまうでしょう。
まとめ
逆に、どんなにページ数が少ないホームページであったとしてもユーザーが訪れる価値があると判断したものであれば検索順位は上がってきます。
そのため、ホームページを作成するにあたってはページ数よりもコンテンツの質を重視することを念頭に取り組むことを強くおすすめします。
作成するのはコーポレートサイトなのか、それとも販促サイトやECサイトなのか、または違う形のサイトなのか?ホームページを作る目的を明確にしましょう。
そして、そのホームページを作成することで達成したい目標をクリアにすることが必要です。集客を目的とするならば、どのくらいの人数を狙っているのか、ECサイトであればサイトを通じてどのくらいの売り上げを達成したいかなど。
ホームページ作成の目的や目標がクリアになれば、おのずと必ず掲載すべき情報が定まってくるはずです。そうすれば、必要なページ数も自信を持って決定できるようになるのではないでしょうか。
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