越境ECのご相談も多く「Magento(マジェント)」を利用したECサイト構築も行っています。
そこで今回は「Magento2のインストール方法」についてご紹介します。
目次
インストールの流れ
インストールには大きく分けて3つの段階があります。
【step1】アカウントを作成し、鍵を取得する
【step2】プログラムファイルをサーバに設置する
【step3】インストールを実行する
なおデータベースはMySQLを使用し、Magento専用のデータベースを新規作成する前提で説明します。データベースの情報は後ほど使用するので、忘れないようにメモしておきましょう。
【事前に】インストールするバージョン・環境を確認・用意
Magentoには現在、1と2、2つのバージョンがありますが、まったく違う構造のため互換性がありません。例えば「1をインストールした後、やっぱり2にバージョンアップして利用する」ことは、容易ではありません。また購入するエクステンション(モジュール)やテーマなども、それぞれのバージョンに対応したものを選ばなければなりません。Magento1.9系のサポートは2018年11月までとなっています。今まではサードパーティー製エクステンションの導入が必要であった「日本語化」も、2.3系以降を対象に開発が進行されています。今後インストールする場合は、Magento2系を選択するとよいでしょう。
ただしインストールには、利用する環境がインストールするバージョンのシステム要件を満たしている必要があります。既に利用しているサーバにインストールしたい場合は、要件を満たしているか確認し、必要であれば上位のプランに変更するなどの手続きを行いましょう。
サーバが用意できたら、サーバ側で必要な設定や確認を行います。ここで設定・確認する項目は後で使用しますので、控えておいてください。
- PHPのバージョン確認(設定)
- SSHの有効化・ログイン情報の確認
- Magentoで使用するデータベースの作成
- 独自ドメインの設定
- SSLの設定
【step1】アカウントを作成し、鍵を取得する
Magentoの公式サイトにアクセスし、画面右上の人型のアイコン「My account」をクリックします。
[Login or Create an Account]画面が表示されたら、[New Customers]の<Register>ボタンをクリック
項目を入力後<Submit>ボタンをクリックし、メール認証を行えば会員登録は完了です。
続いてサイトにログインし、画面右上の自分の名前のドロップダウンから「My Profile」を選択します。
[Marketplace]タブを選択し、[My Products]の<Access Keys>をクリック
[Magento 2]タブを選択し<Create A New Access Key>をクリック
ポップアップされた[Create new access keys]に適当な名前を入力して<OK>をクリック
作成されたPublic Key(公開鍵)とPrivate Key(秘密鍵)が表示されるので「2つ、それぞれ」鍵の横の<Copy>をクリックしてどこかに控えておきましょう。(【step2】でFTPを選ぶ場合、鍵の取得は不要です。)
【step2】プログラムファイルをサーバに設置する
非常にファイルが重たいため、composerを利用する方法がオススメです。(それでも重いです。)
composerを利用する
ご利用のSSHクライアントでサーバにログインし、composerをインストール後、Magentoファイルをダウンロードします。
php composer.phar create-project --repository-url=https://repo.magento.com/ magento/project-community-edition <インストールしたいディレクトリ>
ダウンロードが完了すると「Username」と「Password」が求められますので
- Username:Public Key
- Password:Private Key
を入力し、完了するまで待ちます。
FTPでアップする
SSHやcomposerを使用するのが不安な方は、非常に時間がかかりますが、FTPを利用するほうがよいかもしれません。
- 公式サイトのダウンロードページへアクセスします。
- インストールしたいバージョンを選び、<Download>をクリック
- ダウンロードしたファイルを解凍し、サーバの任意の場所にアップロードします。
【step3】インストールを実行する
Readiness Check
インストールしたURLへアクセスし、<Agree and Setup Magento>をクリック
[Step 1:Readiness Check]の<Start Readiness Check>をクリックし、利用中のサーバ環境をチェックします。
問題が表示されたら修正し、すべての条件を満たすと「Completed! you can now move on to the next step.」と表示されます。
画面右上の<Next>をクリックしてください。
Add a Database
[Step 2:Add a Database]では必要事項を入力し、<Next>をクリックします。
Web Configuration
[Step 3:Web Configuration]ではショップや管理画面のURLを確認し、必要であればオプションを設定し、<Next>をクリックします。
管理画面はセキュリティのためランダムな文字列が指定されますが、覚えやすいものに書き換えても問題ありません。いずれにしても、忘れないように必ず控えておきましょう。
Customize Your Store
[Step 4:Customize Your Store]では、タイムゾーンや通貨・言語などを設定し、<Next>をクリックします。
Create Admin Account
[Step 5:Customize Your Store]では、管理者アカウントに必要な情報を設定し、<Next>をクリックします。
Install
インストール完了までにはかなり時間がかかります。「Success」と表示されるまで待ってください。
[Magento Admin Address]に記載されているURLが、管理画面のアドレスです。必ず確認しておきましょう。
日本語化や初期設定
インストールが完了し、管理画面の情報などを控え終わったら<Launch Magneto Admin>をクリックします。
ログイン画面が表示されるので、先ほど設定した管理者アカウントでログインできれば完了です。
管理画面から、必要に応じて日本語化や初期設定、モジュールやテーマの追加・設定を行いましょう。
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