WordPressサイトを長年運用しサイト規模が成長してくると、レンタルサーバーの容量がオーバーしてしまい、サイトやメールが急に使えなくなってしまうことがあります。
容量オーバーということならサーバーを移転すれば解決しそうですが、果たして本当にすべきなのか、万が一する場合は何をポイントに移転先を選ぶべきなのか、困ってしまいませんか。
今回はそんなお悩みを抱える方へ、レンタルサーバーを移転する際に押さえておきたいポイントを解説したします。
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目次
はじめに
容量オーバーによりサーバーがダウンしてしまった場合、ウェブサイトかメールのどちらのデータが蓄積してしまっているのか、まずは容量オーバーの原因を確認するところから始めてみましょう。お使いのサーバーによっては管理画面からそれぞれの使用データ量を確認できる場合もあります。
WordPressサイトの運用が長期に渡ると陥りがちなのが、不要データによる容量の圧迫です。古いものは自動削除されるという設定にしないままバックアッププラグインや人気記事表示プラグインなどを使用していることで、気づかないうちにデータが少しずつ蓄積されていき、サーバーの容量いっぱいにまで溜まってしまうことがあります。
このような設定を見直し、これまで知らぬ間に溜まってしまっていたデータを削除したり定期的な不要データの削除を徹底したりすることでサーバー容量に余裕ができ、移転の必要がなくなるという場合もあります。
契約の「アップグレード」も選択肢のひとつ
一般的に、レンタルサーバーには複数の契約プランが設定されています。
そのため、もしも現在契約しているプランで容量がいっぱいになってしまっている場合は、サーバーを移転しなくてもプランを上位のものへアップグレードすることで容量オーバーの問題を改善できることがあります。
その際、現在のデータ使用量とアップデート先プランの最大容量をよく比較検討するようにしましょう。
アップデート先プランの容量がそこまで大きくない場合は、プラン変更により一時的に状況が改善してもまたすぐに容量がオーバーしてしまい、変更した意味があまりなくなってしまう可能性もあるからです。
プラン変更をしても改善が見込めない、コスパが良くないという場合は、やはりサーバー移転を検討するとよいでしょう。
また、容量オーバーの問題以外でも、そもそもの使い勝手が良くない、サポート体制が不満といった場合も移転を検討するタイミングといえるでしょう。
ただし、中途半端に移転先を選んでしまっては新たに不満が生じてしまい、短期間でまた移転を検討することにもなりかねないだけに、慎重に選択したいところです。
前提として、移転先のサーバーがWordPressの推奨環境を満たすものであるかどうかは確認しておきましょう。その上で現在のサーバーでカバーしきれない部分を補いつつも自身のサイトのパフォーマンスがアップするものを選んでいきましょう。
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ポイント①サイトの現状に応じて移転先を選択
サーバーの容量がオーバーしている場合は、サイトの記事数が多く、画像や動画ファイルの利用などによってWebサイトの容量が大きくなっているケースが多いです。そのケースでは、スタンダードなプランでもサーバー容量が300GB以上、格納できるサイト数も無制限となっているものを選べばまずは安心だといえるでしょう。
今後さらに容量が足りなくなってくることが予想される場合は、レンタルサーバーからAWSなどのクラウドサービスへの移行を検討することもあるかと思います。
その際はサーバーの構築作業が必要となるため、専門知識を持つプロへアドバイスを仰ぐことをおすすめします。
ポイント②サーバーの「安定性」や「速度」に注目
移転先を選択する上でもうひとつポイントとなるのが、サーバーの「安定性」と「速度」です。アクセス耐性があり、表示速度が速いということは、つまりユーザーが離脱することなく安心して目当てのページを閲覧できるということでもあります。それが結果的には、自身のサイトの評価にもつながっていくからです。
そのため、サイトへのアクセス数を今後も増やしていきたい場合は、安定性と速度に注目して移転先サーバーの性能や機能を確認するとよいでしょう。
具体的には、サーバーの「CPU」「メモリ」「ストレージ」などに注目することです。「CPU」はデータの処理速度に影響するもので、コア数が多いほど同時処理可能なタスク数が増え、表示の高速化が期待できます。
「メモリ」はもちろん容量が大きくなるほど処理性能は高くなります。
「ストレージ」はデータの保存容量や処理速度を左右する補助記憶装置で、最近では従来の「HDD」よりもさらに高速化できる「SSD」を採用したものが多くなっています。
さらに、サイトを表示する際にサーバーから転送されるデータの総量である「転送量」も多いほど、より多くのデータ通信が可能となるため、突発的なアクセス増加などが発生した時にも対応がしやすくなります。レンタルサーバーでは上限が設けられている場合もありますので、確認しておきたいところです。
これらの性能や機能が高いものを選ぶことをおすすめしますが、もちろん、性能が高ければその分費用が高くなってしまうことは否めません。
自身のサイトの運営上、いくらぐらいであれば許容範囲であるか、予算と性能を考慮してコストパフォーマンスの良いものを選べるとよさそうです。
ポイント③継続して利用できる体制が整っているかチェック
性能や機能の高さに注目した上で、実際に利用している人の口コミや満足度、サーバーの利用者数や運用年数などの実績も確認しておきましょう。
性能が高そうだと思っていざサーバーを移転してみたものの、運用が安定していなかったり、トラブルやエラー発生時の対応が満足のいくものでなかったりする場合は契約を継続することが難しくなってしまいます。サイトのアクセス数を増加させていくには、何といってもサイトの安定的な運用が不可欠ですので、頻繁にサーバー移転を行うことは避けたいものです。
そのような事態を避けるためにも、実際に利用している人の口コミや評価を参考にしたり、利用者数がどの程度かといったことをチェックしたりしておくのもおすすめです。
一概に言うことはできませんが、運用年数が長く利用者数が多いということは、それなりに多くの人に支持されているということですので、一定の基準を満たしているかどうかをある程度推測することができるからです。
また、トラブル発生時に具体的にどのようなフォロー体制があるのかも事前に確認しておきましょう。ヘルプや質問コーナーが充実したものであるか、何かあった時に電話やチャットなどで直接問い合わせができる仕組みがあるのかといった点も安心してサーバーを利用し続けるために押さえておきたいところです。
まとめ
今回は、レンタルサーバーを移転する際に押さえておきたいポイントを解説しました。 サーバーの容量オーバーでお困りの際は、何はともあれ現状確認が重要です。
そして、不要なデータの削除やプラン変更では改善できない場合は「安定性」と「速度」に注目して性能を確認すること、また自身も安定して利用するための体制が整っているかという点に着目して移転先を選んでみてはいかがでしょうか。
選んでみたけれど、適切な移転先なのかあまり自信がない。そんな場合は迷うことなく専門知識豊富なプロの手を頼ってみるようにしてみて下さい。
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